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「10年後の福島を想像してみてください」

更新日:2022年9月22日



みなさんに二つ質問があります。


 第1問!『みなさんは、「国際交流」という言葉を聞いて何を想像されますか?』


 一昔(一般的に10年でしょうか)前であれば、

「世界の人たちと、一緒にその国のごはんを食べて、お話をして仲良くなって、その外国の人が母国に帰ってから文通する。」(文通なんていまや「意味不明?」)という感じでしょうか?


 では

 第2問!『10年後、あなたは福島県に住んでいます。さて、となりの家にはどんな人が住んでいますか?』


 申し遅れました。私は、公益財団法人福島県国際交流協会の専務理事をしております阿部

と申します。60年前に福島県に生まれ、会津地方で育ち、いまは福島市に住んでいます。


 いま、私がみなさんにした「二つの質問」。実は、みなさんの「しあわせ」に関して、大

変重要なことを「考える」きっかけになる「問いかけ」だと私は思っています。


 令和4年8月現在、福島県の人口は179万3522人、それが10年後の令和14年には、

 167万人になると予測されています。およそ、一年間に1.2万人減る予測です。

 ある人類学者の方が、著書にこう書かれています。

「人は、自分の時間が増えれば増えるほど、孤独になって時間を持て余すようになる。それ

は、そもそも人間がひとりで時間を使うようにできていないからである。700万年の進化

の過程で、人間は高い共感力を手に入れた。他者の中に自分を見るようになり、他者の目で

自分を定義するようになった。ひとりでいても、親しい仲間のことを考えるし、隣人たちの

喜怒哀楽に大きく影響される。(中抜き)仲間に自分の時間をさしだし、仲間からも時間を

もらいながら、互酬性にもとづいた暮らしを営んできたのだ。幸福は、仲間とともに感じる

もので、信頼は金や言葉でなく、ともに生きた時間によって強められるものだからである。

(山極 寿一「ゴリラからの警告」より)


これを、言い換えさせて頂くと「人は一人では生きてはいけない。周りの人がいるからこ

そ幸せになれる。」ということだと思います。 

では、前の質問に戻ります。

 2問目です。

『10年後、あなたは福島県に住んでいます。さて、となりの家にはどんな人が住んで

いますか?』

 一番多いお答えは、「10年後なんてわからない」でしょうか?でも、それより問題なのは、

「誰も住んでいない」ということだと思います。市や町の大きさなどで、当然に状況は変わ

ってきます。でも、さきほどの「人口予測」にありますとおり、福島県からは、確実に人が

減り、あなたの周りには「誰もいなくなってしまう」ということがありえると思います。

そんな中で、あなたは「幸せ」に暮らしていけますか?


1問目です。

 『みなさんは、「国際交流」という言葉を聞いて何を想像されますか?』

私がいまおります「福島県国際交流協会」の設立目標に「県民の幸せを。。。国際交流」

とあります。そうです。「国際交流」とは、県民のみなさんと「幸せ」にするものなのです。


私は想像します。10年後の「福島県」では、となりの人の裏の家の人も、いろいろな国の人が住んでいて、近くの小学校に通っている孫が、例えば「ベトナムから来たお友達」と一緒に帰ってきて、かくれんぼして(古!)遊んでいる。

 そんな誰でも住みやすい、明るい「福島県」には、今の20倍(30万人)の外国から来た人たちが住んでいて、今の人口より多い200万の人たちが、お互い助け合って笑顔で暮らしている姿を。


 私たち、「福島県国際交流協会」は、そんな10年後の福島県をつくるために、日々、「国際交流」活動を行っています。

 そんな活動にご興味がありましたら、ぜひ、一度「福島県国際交流協会」に遊びに連絡をください。みなさんからもいろいろなアイデアを頂きたいと思います。


一緒に、10年後の「新しい福島県」を作っていきませんか?

福島県国際交流協会 専務理事 阿部雅人



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